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「あとは勇気だけだ」 昔からとても好きな言葉でした。これこそジョー！００９だ！って。なので正直に言うと、前回、この言葉があっさり出てきて、かなりあっさりと００９がやられてしまって、ん？って感じでした。でも今回まで通して見ると、あの言葉は、結局は００ナンバーたちみんなの気持ちを表してるんだな、としみじみ思いました。原作を読んだ時は、あんまりそんな風には考えなかったので。他の場面も同じです。原作では、００９とアポロン、００９とヘレナ、という組み合わせがクッキリしていましたが、このシリーズでは００９たちとアルテミス、００９たちとミュートスたち。彼らのチームワークがうまく表現されてていいと思います。（その分、００９が主人公ぽくない、という意見もあるようですが、最近は大丈夫よね、ジョー？）漫画よりもはるかに速いスピードでお話が展開してしまうアニメでは、彼らがじっくりと育んでいった「仲間の絆」を、とっても短い時間で描かなきゃいけない。すごく難しい。けど、ここミュートス篇に来て、そのあたりのことがさりげなくうまく表現されてる。行方不明の００９を案じて、黙って自分も探しに行こう（行方を探ろう）とする００３の肩を掴む００５。何も言わないのにちゃんとわかってる。「大丈夫だ、００８がきっと見つける」って。さりげないけど、心が通じ合ってるんだな、と思わせる場面です。それぞれの性格もはっきりしてきたし。地上から争いをなくしたいと思っているミュートスたち。それを作った人も、きっと同じことを望んでいる。これがフランソワーズ。「どうかね、やり方が乱暴すぎるぜ」これが００４。牛の立った岩をマシンガンで撃ったのもアル様〜！あれだけの雷の衝撃ですもの。踏ん張ったら崩れますよね。さすが♪あ・・・グレートの思考はいつも漢字モードなのかしら？「我輩に失敗の２文字はな〜い♪」だなんて。００９がアルテミスとの会話を皆に話して聞かせたあとの会話、いいですよね。「人は戦いをはじめることが出来ても、やめることは出来ない」アルテミスの言葉どおりの光景を、何度もその目で見てきたからこそ、の彼らの言葉。特にＧくんの「信じることが可能性を生む」！！！ 「何千年もの間、人は戦いを繰り返し、殺し合いを続けてきた。その結果何を学んだ？より大きな戦いや殺し合いだ。そして戦いをとめることになると、途端に人は無力になる。ただ神を待っている」・・・この言葉、神の名のもとに闘いを続けている（もちろん今はそれだけが理由ではありませんが）イスラエルとパレスチナを思うと・・・胸に突き刺さります。キャンプデービットでのラビンとアラファトの歴史的抱擁を、衛星生中継で泣きながら見たのは、ついこの間のような気がするのに。終わらせるのは人だ。そう信じたい。 |
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