第45話   「さよなら、ドルフィン」 Part.2


原作とは違い、すでにBGの本質を、もう見抜いているビーナ。誰にも支配されない、本当の自由を手に入れたい。そう信じている彼女は、ドルフィン号が総攻撃を受け、00ナンバーたちが危機に陥ったことで、大きなショックを受ける。ずっと強気だった彼女が、瞳を潤ませて。いったい何が起こった?信じられない。でも、私はやらなけれなばらない。プワワーク人の未来のために。そのためには、BGを倒したいと思っている00ナンバーたちを、どうしても地下帝国ヨミへ送り届けねばならない。今まで、004の冷たい言葉にも、決して怯まなかったビーナが、突如無謀な行動にでた時、004は咄嗟にそのあとを追った。彼女の捨て身の行動に、疑いを捨てる004。008に助けられ、意識を取り戻したビーナの衝撃的な言葉。低くうめいた004の脳裡には、「あの時」の自分たちの姿が浮かんでいたはず。抑圧された生活から必死に抜け出し、未来を自分たちの手でつくろうともがいた挙句、彼女を死なせてしまったあの時を。
う〜ん、とっても大人な恋になりそうですねえ♪(ごめん、博士〜!)後期の、渋さに磨きがかかったアルさまの魅力には、この悲恋が絶対欠かせませんもの!!!ビーナが、単なるカワイコちゃんじゃなくて、アルさまと丁々発止のやりとりをする凛々しい女性だからこそ、あ〜んなセリフや、こ〜んなセリフが生きてくるわけで。でも、このビーナなら、そ〜んなセリフ、言うかしら?自分の幸せだけを求めようとするかな?
そして、島村くん。う〜ん、次週はどうなんでしょう?平成ジョーくんはもしかしたら、「色男」って、意味がわからないかもしれないし。姉を庇っても、今のところは全然問題なさげだなあ。ビーナが早く登場しちゃった分、ヘレナの島村くん依存度も高くないし、キャラ自体がビーナの陰で全然目立たない。ドライブとか意味ありげな2ショットもないわ♪それに平成版では、生身の人間は加速装置で助けられないし。あ、加速装置、使えなかったから、逃げ送れて(?)島村くんは倒れているのかな?
それはともかく。ドルフィン号にあんなにどかどかと敵が侵入してきたのって、009史上、初めてのような気がするんですが。元がブラックファントムだから、サイボーグマンたちには基本的な構造は、まるわかりなんですよね。どこをどう爆破すれば、打撃を与えられるかもお見通し。だから、たちまちのうちに破壊されていく。そして―――ついこの間、ギルモア邸を失ったばかりの彼らは、今また、ドルフィン号をも失ってしまった。もう、帰るところはない。けれど、そんな感傷に浸っている余裕もない。苦しい闘い。誰一人欠けることなく、また地上に戻れるのだろうか?絶望的な闘い。でも、行くしかない。地下帝国ヨミへ。
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