 ごめんなさい。かなり後ろ向きなこと言ってます。飛ばしたい方は、こちらへ。戦火のヴェトナム。月を見上げる２人。静寂を破って再び戦闘が始まる。兵士達が死んでいくさままで、はっきりと見えてしまう００３。「見るんじゃない・・・と君に言っても無理か・・・」慰めにならない言葉しか口に出来ない００９。「わたし…ときどき自分の能力がいやになるわ」その直後、彼らはギルモア博士が００５を改造している場面に遭遇する。「あたしはごめんだわ。これ以上力をくわえたらますます人間からはなれてしまうわ。今でさえ、もう十分に人間らしくないのに…」泣きながら飛び出していく００３。それに対してギルモアは言う。「・・・しかたないんじゃ。きみたちは強くならなければならないんじゃ。ＢＧはきみたちをこの世から完全に消してしまうまでつけねらうじゃろう。おそらく最新の技術で改造したサイボーグや機械を使ってな。とすればむざむざ殺されるのを待つか・・・闘って相手を倒すしか方法はないことになる」無言で見つめる００９。「君たちは死んではならんのじゃ。生きてたたかうのじゃ！強くなって悪を倒すのじゃ。君たち自身のためと、世界の平和のためにたたかうのじゃ！！たたかう必要のなくなる日まで！！」ギルモアの心の底からの叫び。この、原作の場面。大好きなんです。強くならなければならない。強くしなければならない。闘う為に。生き延びるために。彼ら自身のために。そして世界の平和のために。だからこそ、闘えば闘うほど、彼らは強くなり、さらにその性能をアップされて人間から離れていく。その悲しみを、彼らは闘えば闘うほどまた突きつけられる。強くなればなるほど、苦しみは増す。だけど、闘い続ける。そんな彼らに惚れた私としては、う〜〜〜んん。ごめんなさい。ギルモア博士が、あれ以降、００ナンバーたちに殆ど何の手も加えていない、という今回の設定には、ちょっと納得いかないんです。３２話で、アルさまの「自分がどんどん人間じゃなくなっていくのは、あまり気持ちのいいもんじゃありませんね」に対して、何も答えられなかった博士にも。だって、ＢＧはどんどん優れた兵器を送り込んでくるんですよね？彼らを抹殺するために。それに対して、何の手も打たないというのは、どうもおかしい気がして。だって、そのままじゃ負けてしまう。しかも簡単に。精神面以外では彼らは強くなっていないなんて。博士、それでいいのでしょうか？たとえば、加速装置の連続使用の限界。それって、引き上げられないのでしょうか？００２の加速装置、新式に換えられないのかな？ 確かに、初めは実験材料だった。だから、ギルモアは迷わずメスを入れた。けれど、一緒に脱走し、彼らとともに生きようとするなかで、愛情をいだくようになった。だからこそ、博士はさらに彼らにメスを入れ続けなければならない。生き抜いていくために、ますます彼らを人間でなくしてしまわねばならない。兵器としてではなく、人として生きるために彼らは闘っているのに。大いなる矛盾。その苦しみを博士は生涯味わっていかねばならない。それが唯一の贖罪の方法。そう思っている（はずの）彼が、この原作ミュートス篇に続く地下帝国ヨミ篇で、００８の身体をあんな風に改造してしまうからこそ、話に凄みや深みが増すのだと思うのですけど。でも平成版がやっぱり「００８の○」を見せてくれるなら、土壇場で「再改造しない｣ポリシーを捨てたギルモア博士って、すごいかもしれません。今週のガモとの会話がその伏線になるのでしょうか？さて、どうなるんでしょう。あとはおとなしく来週を待ちます。ええ。原作どおりでなくていいんです〜。でも、００９の００９たる所以のツボだけは外さないで〜〜〜！！！お願いっ！ あ、蛇足ですが。彼らがシンクロワープしようとしたあの遺跡。あれは、どこだったんでしょう？００ナンバーたちにとっての「今の時代｣に、とても重要な意味を持つ場所だったのでしょうか？もしかしたら・・・その謎も来週以降で解けるのかな？ |
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