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今回は出てこなかった、原作の００４の重い言葉。「無抵抗は一見、尊い行為に思える・・・。が、しかしその行為が自分の死のみでなく、他の死をももたらすものになるとしたら、それは重い罪になる。無抵抗は卑怯者の行為となる」けれど、抵抗の名のもとに戦えば、戦いは決して終わらない。どちらかが叩きのめされるまで。そして、それがまた新たな恐怖と憎悪を生む。生きることが戦いなら、人間は戦いをはじめることは出来ても、決してやめることは出来ない。この言葉まで出てきちゃってたら、さすがに重過ぎましたね。なかったのがちょっと残念だったのですけれど。でもあれは、やっぱり原作のアルさまならではせりふですね。 さて、自分達の力をフルに使って、戦えるようになったチャイルドたち。それはつまり相手を傷つける痛みから、自分の心を守ることが出来るようになったということ。相手の痛みに鈍感になったということ。そんな彼らが、今まで見せなかった喜びや悲しみの感情を表せるようになるとは、何て皮肉なことでしょう。心から彼らを救いたいと思ったからこそ、００２をはじめとするゼロゼロナンバーは、前向きに生きようとする（戦おうとする）彼らの新しい門出を祝福する。そして力強く一歩を踏み出すチャイルド達。その足に踏みつけられる小さな花。その痛みを少しも感じることなく、踏んだことさえも意識しないパル。００ナンバーたちも同じ。ただひとりそのことに気づいたフランソワーズ。「良かった良かった・・・」そう言って戻っていく仲間達の後ろで、考え込む彼女。決して、今回のことを否定しているわけじゃない。彼らが戦わなければ、彼らも自分達も、こうして生きていることは出来なかっただろうから。でも本当に手放しでよかったと言えるのだろうか？これで正しかったのだろうか？自分達は彼らを目覚めさせたかわりに、何か大切なものを失わせたのではないか？まだまだ続くゼロゼロナンバーたちの戦いの日々。その中で、これから彼女がどんな役割を果たしていくのかを暗示させる、重要なラストシーンだと思いました。 |
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