 救い。それはいったいどこにあるのだろう。何がそれをもたらしてくれるのだろう。己の心に広がる闇。醜く蠢く陰の姿。人はそれに怯え、慄き、あげく自分の外にある絶対的な力にすがろうとする。けれど、それが本当の救いなのだろうか。 「神は心の中にある」、とジェロ君がミュートス編で言っていたのを思い出します。 本能の赴くまま闘い続ける００ナンバーたち。すべての敵を倒し終えたと思った、そのとき。突如使えなくなる能力。闘いにおける彼らの強さは、所詮は機械に助けられた力に過ぎない。それは彼ら本来のものではないことを、思い知らせるかのように。けれど、その力が、「人にして人にあらざるもの」の証拠でもあったその機械の身体が機能しなくなったことで、彼らの中に満ちていた憎しみが消えていく。このあたりははしょらずに、本編でちゃんとじっくり見たいところです。（原作のアステカ編はよくできてますよね。あれを読んでいた人のほうが、この完結編、わかりやすいかもです） でも、とことんまで破壊しておきながら、「敵」はなぜ彼らの息の根をとめようとはしなかったのでしょう？目覚める前の彼らを抹殺してしまえば、あとは何の障害もなく「企み」を実行に移せるだろうに。 そして、彼らに訪れる進化。闇の目覚めに対抗する、もうひとつの目覚め。降臨した新しい能力。それは彼ら自身だけでなく、人類にとっての最後のよりどころにもなるもの。いよいよ始まる。人類の命運をかけた、未来を切り拓くための最後の闘いが。 ところで。目覚めた彼らの能力は、身体の傷も、防護服の破れさえも（ジョーってば、生背中見えてました）あっという間に直してしまうんですね；；すごい〜！！！と、冗談はさておき。ひとりひとりの新しい能力についてのコメントは、前回の感想でいろいろ書いちゃったので割愛させてください。あ、でも１つだけ。コラボ本にも書いたように、この新しい力は、すべて彼らの「意識」と結びついている、ということ。そして、「相手に（乗り移るとか、巻き込むとか）作用する」ところが、なんとも辛いです。彼らは、とうとう本当に人ではなくなってしまった……。そんな気がして。そして、フランソワーズの能力はどうなったのかしら？本当に未来まで見えるようになってしまったのでしょうか？（涙）。戦闘能力はまったくＵＰしないままで。これからますます壮絶になる戦いの中、彼女はどうやって自分の身を守るのでしょう？（泣）。ジョーっ！！ジェロくんにばかり任せてないで、もっと頑張れ〜〜〜！！！ |
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