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『ねえ・・・００９、ちょっと来て！』 「何かあったのかい？脳波通信で呼んだりして」 「あ、お願い、ドアを閉めて！」 「・・・う、うん・・・」 「ねえ、この格好って・・・やっぱりちょっと恥ずかしいと思わない？」 「え？どうして？」 「だって・・・今まで、こんな服着たことないんですもの。・・・ズボン穿くなんて、防護服着た時が最初だったのよ。このストライプのシャツも・・・ピタッとしすぎてて・・・胸のあたりが窮屈だし・・・似合ってないでしょ？いいのよ、正直に言って！」 「え？そ・・・そんなことないよ」 「アメリカじゃこんな格好してる女の人もいたのかもしれないけど・・・あの頃のパリでは全然見かけなかったから。はしたない感じがしない？」 「はしたない？・・・どうして？」 「だって・・・恥ずかしいわ。女らしくないでしょ？」 「でもね・・・作業する時は足場の上に乗らなきゃいけないし、ペンキがつくかもしれないし・・・あのワンピースじゃ、ちょっとまずいだろう？」 「・・・まずい・・・かしら？」 「うん・・・たぶん・・・」 「そうね・・・仕方ないわね。なんだか調子が狂っちゃうわ。今のファッション・・・よくわかんないもの。あのワンピースだって、買って来たときのままだとあんまり短いから、自分で直したのよ。やっと膝丈くらいになったけど・・・」 「え・・・と・・・丈、直しちゃったの？」 「ええ。でも・・・それがどうかした？直しちゃダメだった？」 「い、いや・・・別にいいんだけど・・・。でも・・・今のその格好、似合ってる・・・よ」 「え？・・・ほんと？」 「うん・・・とっても・・・」 「うふっ・・・ありがと・・・」 な〜んて、す〜みません〜！ひとりで遊んでます〜。で、フランちゃんのＴシャツ、さりげなくモッ○ヘアのお姉さんとお揃いかな？。スリムラインのジーンズ、とてもよく似合ってましたよね！プロポーション、抜群だし♪ 「あ、あのね・・・００３。ちょっと急いでるんだ。早くコズミ博士を探さなきゃ・・・」 「お願い。この格好じゃ、さすがに外には恥ずかしくて行けないわ！だから・・・５分だけ待って。ね、００９、お願い！」 「５・・・分・・・とっくに・・・過ぎてるけど・・・」 「００９！ったく・・・何をぐずぐずしてる？」 「００４、ご、ごめん・・・あ、あの・・・００３が・・・着替えてて・・・（汗）」 １９４０年代末頃のおしゃれなパリジェンヌは、昼間と夕方と夜用の３種類のお出かけ服を持っているのが普通だったそうです♪ |
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