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連載打ち切りで、尻切れトンボに終わっている原作の「ミュートスサイボーグ」篇。新ゼロ時に、石森先生自らがキャラクターデザインされ、構想も出来ていたのに、結局お蔵入りとなってしまった不遇なエピソード。このアニメ化こそ、平成版００９の最重要意義の１つ。でも、あのサドンデスな終わり方も、今となってはあまりに００９らしくて、もはやそれ以外の形は考えられない。下手にいじって「ミュートスもどき」なるぐらいないら、触らないでっ！！それが正直な気持ちでした。けれど、幸せなことに、そんな思いこみは、この「ミュートス、終章」で、吹っ飛んでしまいました。 カウントダウンのあとの変則ＯＰは、前回のおさらい。1話同様、放送時間目一杯使って、ミュートスたちと００ナンバーの決戦を見せてくれるのだとの期待が！！その期待通り、息もつかせぬ戦闘シーンの連続。複数の場面がテンポよく移り変わって、そちこちで同時進行している激しい戦いの状況がうまく表現されていました。つなぎが絶妙。それぞれの対戦組み合わせもよく考えられてます。ポセイドンに火竜００６。好戦的なミノタウロスに００４。重いものを担ぐのにはめっぽう強い者同士のアトラスと００５。そしてアポロンと００９＆００３。一見、全員の連係プレーではないようだけれど、見事に役割分担できてるところがまたチームワークの良さを示しているし。１対１で対比させることで、それぞれのキャラの特徴がまた浮かび上がってくる。そうそう！アルさまが着地後、すっとさりげなく体を左に動かされた時には「フランちゃんを守るのは、島村だけじゃないっ！！！」って叫びが聞こえてきたようで。でもでも、そんな４＆９の前に、強力な３番目のライバルがっ！！Ｇ君〜〜〜！！カッコいいです♪久々の「今週のＧ＆フラン♪」今日のあなたは、美味しいところ、ぜ〜〜んぶ取って行きましたね！！フランちゃんを火山弾から捨て身で守ろうとするところにもドキドキしたし〜♪そして、重く心に響くセリフの数々。それから、加速装置を使った戦闘シーンの表現がスピーディーで美しい。青い背景でアポロンと００９が激しく移動するシーンなど、本当に見惚れてしまいました。その場面のＢＧＭも、ぴったり！絵だけを取り上げても見所がありすぎて。００５を振り返るフランソワーズの哀しい横顔の美しさ。意識を取り戻して起き上がったアルテミスの儚げな表情。どれも目に焼きついています。 |
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