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今週の妄想な改竄（続き） 「それは・・・」 木彫りのウサギ。あの時から、彼がずっと大切に持っていたもの。 （また思い出してたのね？） 詳しいことは何も言ってはくれなかった。でも、何度か彼女は聞いた。静まり返ったコックピットで、ウサギを優しく撫でながら、彼は呟いていた。コズミ博士を助けてロボットごと爆破された、あのサイボーグのナンバーを。 そのことは他の仲間は知らない。 「可愛い！」 彼は黙ってウサギを彼女に渡した。 「トモダチにもらったんだ・・・東京で」 そっと小さな背中を撫でた。伝わってくる。手作りのぬくもり。優しさ。でも戦いの中では、そんなものはいとも簡単に踏みにじられてしまう。 いったいいつまでこんなことを続ければいいの？ ずっと明日を信じてきた。今日出来ないことも、明日はきっと出来るようになる、と。明日を信じられるからこそ、人は生きる勇気を持つことが出来る。 なのに、今は・・・。 今日も、明日も、私たちを待っているのは戦いだけ。他には何もない。 「いつになったらこの戦いは終わるのかしら」 口にしても仕方のない問い。 彼女を見つめる瞳が揺れる。 「わからない」 ００９は静かに、でもきっぱりと言った。 「でも・・・ＢＧを倒さない限り、僕たちの明日はやって来ないんじゃないか」 闘うことでしか、手に入れられない明日。 それしか道はない、とわかっていた。最初から。 でも・・・今の、彼の何気ない言葉。 「私たち・・・の？」 そんな意味じゃない、とわかっているのに。 でも００９は頷いた。 「そう、僕たちの。どうしてもこの手に取り返さなきゃ。そうだろう、フランソワーズ？」 「ジョー・・・」 ２人の視線が間近で絡まる。 と、突然。 「フワハハハハハッ！！」 生スカール様、登場！！ 「お前達、いい度胸だ！サイボーグの分際も弁えず、このスカール様の前でいちゃつくとは！！目に物見せてくれる！！くらえ〜〜〜っ！！」 ああああ！！ごめんなさい〜〜〜！！でもでも、フランちゃんはどうしても踊りたくないって言うんです（泣）。ううう。あれが幻影のイブのフォローなら、ちょっと哀しい。 で次週、どうかフランちゃんが痛い思いをしませんように。スカール様、お手柔らかにお願いします。予告篇に、ほとんど新しい絵が見つからなかったのは、気のせいよね？スタッフのみなさま、頑張ってください（涙） |
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