 今回は、地上波の４７話では見られなかった映像部分をピックアップして、ご紹介しようと思ったのですが、完全に絵が止まってたり大きく差し替えられた部分は、ほとんど全部ちゃんと（？）総集編でフォローされていました。う〜ん。１週間の間に３つのバージョンの４７話を見てしまったら、さすがに頭が混乱してしまったです〜。でも、アニメの印象って、ほんの一瞬のコマのあるなしで全然違うんだなって、ＢＳ版と地上版を同時に並べて見て、つくづく思いました。地上波では、すべてとりあえず顔のアップで誤魔化されていたところって、顔だけじゃなくて俯瞰や全体像がちゃんと見えるカットがついてるんですよね。ほんの一瞬なんですけど。連行される００６・７・博士もちゃんと歩いてる姿があったし。魔人像を見上げるスカールとボグートも。ダフネを送り出す３姉妹のシーンも。あと、ビーナと００４を取り囲むロボット兵の数が全然違ったり。ビーナがまずロボット兵に鷲掴みにされて、それからアルさまも・・・のシーンも。あとは倒れていたヘレンがゆっくりと起き上がって、妹達と交信して、倒れているジョー(後ろ姿でした）に駆け寄るシーンとか。処刑されそうになるビーナとアルさまのシーンについては、総集編で全てカバーされています。胸の中に大切にそっとしまいこむように、ビーナがアルさまの名前を呟くシーン。ほんとにジンときました（涙）。魔人像が飛び上がってからは、総集編とＢＳは全く同じですのでご安心を〜！で。完全にカットされてしまったのは、ザッタンと交戦していた戦闘機が１機、神殿に駆けつけようとしていた００２・００３・００５・ヘレンたちのところに突っ込んでくるシーンです。「あぶない！」ってジェットが叫んで、はっとフランソワーズが空を見上げ、次の瞬間、ジェット君がすっごく大切そうにフランちゃんを抱き寄せようとするんですよ〜！で、フランちゃんもすがりついちゃう。そしてジェット君、抱きかかえて飛び上がる。Ｇ君はイワンの籠とヘレンをひっつかんで逃げる、というシーン。ほんの一瞬なのに、何でカットしちゃったのかな〜！あと、戦車の砲口に拳骨を突っ込んで、ぶんぶん振り回すＧ君のシーンも。（「相変わらずの馬鹿力だぜ」て、ジェットが言ってるところです）でも・・・総集編ではフランちゃんがらみのジェットのシーン、つまり彼の「頑張り」は、ことごとくカットされちゃいましたね。コーヒーカップも、砂金も。それに、あれだけ、ひしと抱きしめられていたのに、フランちゃんてば、とにかく必死に神殿を目指してて。「００９！」彼女の声に、はっと顔を上げたジョーの横顔、なんか好きだな。そういえば、ジョーの品がない(笑）お助けシーンもなかったですね。結局、ヘレン・・・あまりにも存在感が薄かったです。かわいそうなぐらい。ボグートに撃たれたラストシーンも、原作で名前（といっても、「００９」でしたけど）を呟いたのはヘレンだったのに。「必ず助けに行く」といったアルさまを原作のように振り返って微笑んだりせず、死を覚悟して、ただ毅然と前を向いて歩いていったビーナ。倒れながら、その瞳に映ったアルベルトの名前を呟く・・・。あまりに平成版のビーナらしくて(涙）。そしてアルベルトの慟哭が、胸に突き刺さりました。願わくば、ここでお話が切れないで、一気に最後まで行って欲しかったです。どうせスペシャルなら、１時間番組で。ああ、でも。ここで彼女たちを行かせるしか方法はなかったのでしょうか。３人の妹たちが、ボグートの手中にあるのだから、どんなに止めても、ビーナとヘレンは戻ったでしょう。ギルモア博士とは関係なしに。他にとるべき道はない。でも―――。彼女たちの選択。それをただ見ていることしか出来ない００ナンバーたちの苦渋。渦を巻くようなお話の展開の中で、あっという間に流れてしまうシーンですけれど、ものすごく重い。そのあとの悲劇は、たぶん、誰にも予想できたことだから。 |
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