 『時間の国のアリス』を、思わず歌ってしまいそうになりましたわ、聖子ちゃんの。ジョーは永遠の少年だし。 お星様も流れて消えてるし。あの子は魔法の時計を逆に回して、時間を飛んで、ジョーを追いかけてきた妖精の少女なのね。実は、放映直後から丸１日、何とも言いようのない虚脱感に襲われて、ボーっとしてました。それって、今回の「星祭りの夜」の出来が良いとか悪いとかとは全然次元の違う話なんです。この２１年というもの、「星祭りの夜」といえば、「来年のこの日、この時間―――また逢う日まで・・・！！」「フランソワーズ！！」だった私の体が、つい拒絶反応をおこしちゃったんですよ。で、思わず２５話のアポロン様のお言葉を叫んでしまいそうになったのですが。でも、２４時間たった今、気持ちを鎮めて見返してみると、本当に心に染みる美しいエピソードだったと思います。冒頭はともかく（やっぱりスケジュールきついんですね。絵なしアフレコだったんでしょうか）、紺野さんの描くジョーはやっぱりとんでもなく素敵！こましゃくれた女の子に振り回されて当惑しつつ、それでも一生懸命な、ジョーの優しい表情が満載。静止画面というか、間延びした感じの場面も多かったけれど、あれは演出だと考えて良いのでは？（追記：５日後のＢＳ放送では、その場面はほとんどすべて修正されていました）ほら、暑い夏の日の午後って、どこかじっと時間が止まったような感覚になりませんか？目の前の強烈な陽射しと、シャーシャーという蝉の声（今回は鳴いてなかったけど）が、果てしなく続くような気がして。そんな夏のイメージがとてもうまく表現されていました。アイスクリームの場面、特に（ここは、ＢＳでもそのままでした）。 そうそう！アリスに聞かれて照れちゃうジョー、可愛かったです。心に思うことが全くなかったら、きっとジョーでも、もっと気楽に返答してたでしょう。「うん。・・・まあね」だなんて♪うまく誤魔化したと思ったら、「恋人になってあげる」って言われて、動揺しちゃう♪この子だったら、迂闊なこと言っちゃうとホントに家までついて来て、「私ジョーの恋人なの！」なんて言いそうだし。そんなことになって、フランちゃんに誤解されちゃったらどうしよう・・・と焦ってるのよね。ちゃんとその前の場面で言ってるじゃありませんか、アリスちゃん♪「私、ジョーのこと、なあんでも知ってる！」って。なのにわざわざ聞いたのは、ジョーくんにフランちゃんのことを意識させるためなのね♪ 画面いっぱいに広がる、どこか懐かしい田舎の風景。ふるさと記念館で見た「小川のメダカ」と同じ匂いがしました。夏の夕方って、淋しい。一人ぼっちでいたら、悲しくなるほど。そしてつい昔のことを思い出してしまう時間。あの廃屋がそれを見事に表現してました。そして、満天の星空。幼い頃に懸命に願い、そしてずっと叶えられなかった約束。たぶんそう願ったことさえも、意識の下に押し込めてきたジョー。「忘れないでね。きっときてね。きっとよ。約束よ」あなたは、どこで、いつ「アリス」とその約束をしたの？マリア様の像に、幼いジョーは何を祈っていたの？ちびジョー、相変わらず可愛すぎます〜〜！！ちびフランちゃんとセットで見たいわ、博士っ！ |
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