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原作の「コスモチャイルド」、救いのない話ですね。あの読後感の重さ。「ディープスペース」もそうなんですけど。何よりアルさまの戦士としての冷徹さが際立つエピソード。でも、ヨミ篇のアル様ならともかく、あのアルさまじゃ、フランちゃんとくっつくのはやっぱり無理かなあ。いつもは温厚な大人が怒り狂い、チャイルドたちを責め立てるシーンも印象的だった。実は、少年サンデーコミックス第７巻、他の本と比べると明らかに保存状態がいいんです。４巻なんて、ちょうど１３４ページで、ぱっくり割れちゃってるのに（そこばかり開きすぎたせいで）；；；；今回、アニメ化されると聞いて、久々に読み返してみたのですけど・・・やっぱり重い〜！ 愚かな人間達の世界から戦いをなくすためには、問答無用で全てを圧倒する神の力が要る。そう信じていたミュートス。彼らとの戦いを通して、「闘う最後の人間になろう」と決意した００ナンバーたち。でも・・・異次元チャイルドたちは「闘えない」。闘えば自分達も死んでしまう。相手を傷つけることで、その痛みに自分の精神も傷を負ってしまうから。 テレパシーで意思を伝え合うがゆえに、感情が表れないチャイルド達の目。それはジェットに何か・・・とても辛いことを思い出させてる。夢の中に現れた子供たち。ジェットは、かつて彼らを救えなかったと自分を責めているのでしょうか？猪突猛進・単純明快のように見える平成ジェットの心の襞を見せられたような気がしました。本当は繊細で優しいのよね、ジェット。子供たちにはちゃんとそれがわかる。 でも・・・人が意思を持って生きるためには、闘わなければならないの？闘えば、相手を傷つける。そして自分も。倒した相手の痛みを感じることで、自分も傷つく。それは心をもつ人だからこそ。じゃあ、傷つかないためには、傷つけないためには、人は自分の意志を、感情を持たずに生きるしかない？喜びや悲しみの気持ちを持つからこそ人。けれど、逆に人としての感情が、その憎しみや怒りが、闘いの原因となる。そして・・・限りない連鎖を生む。「闘いの未来（あした）」。次回のタイトル、すごくいい。チャイルド達の未来（あした）・・・それは００ナンバーたちの未来をも暗示するもの？後編に期待が高まります！ うふ〜♪シュバルツバルトをトラックで疾走するアルさま。ＢＧＭがベートーヴェンの７番なんて〜♪あまりに「らしく」て、狂喜乱舞！ |
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