ゆらゆらと立ち昇る 蒼い月の蜃気楼
煌く波に包まれながら あなたは静かに夜を歌う
虚像の翳に迷い込み 私はひとり彷徨っていた
すべては夢の幻と 囁く風に翻弄されながら
孤独の淵に繋がれた私の枷を解いてくれたのは
絡めた指から伝わるあなたのぬくもり
夜の闇に砕けた心を 優しく溶かしてくれたのは
この熱い吐息とひそやかな涙
大丈夫 君は此処にいる 澄んだ瞳が強く見つめる
濡れた髪を輝かせ あなたは静かに奏で始める
時さえも惑わせる 香しき愛の調べを
今 私は静かに眠りにつこう
このあたたかな腕に しっかりと抱かれて
そして目覚めた時―――２人は永遠の恋人になる
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