フランソワーズ・アルヌール結婚間近？！ お相手はバレエ教師？！ 思わず自分の目を疑った。まさか？！ 飛行機の中で何気なくとった雑誌の見出し・・・ 久しぶりにフランソワーズに会える喜びでいっぱいだった僕の気持ちは 天国からまっさかさまに奈落の底へと落とされた・・・フランソワーズが ？？ 彼女にちゃんと告白したことなど今までなかったが する必要などないと思えるぐらい 僕の気持ちは知っているはずだと信じていた。 ギルモア博士に電話で急に呼び出され まさかパリに行くことになるとは思わなかった。 フランソワーズがどうしても今、必要なのだそうだから・・・一通の封筒 これを届けてくれんかの パリまで・・・わしはイワンの世話をせなならんし おまえさんしか頼めるのが居らんのでな 飛行機を降りて 迎えに来た君は 僕をみつけると いつもの微笑みをおくってくれた。 ジョー 久しぶりね・・・とても 会いたかった・・・ 憮然とした僕は 本当に？ と一言いえたのが精一杯だった。 今 すぐに日本に帰らなければいけないんだ 帰る必要などなかったが 本当は・・・ なぜ？ 折角来てくれたのに パリを案内するわ 不思議そうに僕をみつめる君 その優しさは もう僕のものじゃあないんだ・・・ あなたを私の「とても大事な人」に紹介したいの いいでしょ？ どうして？ 何故、僕が 僕は誰とも会いたくない！ ましてや 君の大事な人なんか！！ どうして？ 悲しげな様子に わかった 会うだけだよ・・・ 僕はそいつを殴るかもしれない・・・ 石畳の通りを抜けてたどり着いた君のアパルトマン・・・ ここにもう一緒に住んでいたのか・・・ ベルを鳴らして出てきた男 君の瞳と同じ色 え？ ジョー 私の「とても大事な人」 紹介するわ 兄さんよ おにいちゃん、彼がジョー 「私の一番 大事な人」よ フランソワーズ・・・なんて僕は馬鹿だったんだろう 君を信じていたはずなのに 誰が書いたかもしれない下らない雑誌を信じていたなんて・・・ ごめんよ。フランソワーズ 僕を許しておくれ・・・ その夜 君はギルモア博士に電話をかけた。 博士 確かに受け取りました。ありがとうございます。 フランソワーズ ところで その中身はなにが入っていたの？
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