ジョーったら、ほんとにあわてんぼさんね いくら美味しいケーキだからって そんなに急いで頬張らなくてもいいのに ほら、ほっぺにまでクリームつけてるわ まるでちっちゃな子どもみたい あっ！そのまま動かないで こうして・・・私が・・・とってあげる☆ 「ね、フランソワーズ・・・」 「なあに？」 「・・・こっちにもついちゃった」 「え？」 「ここにも・・・ほら・・・クリーム・・・」 「もう・・・ほんとに甘えん坊なんだから！」 「えっと・・・ここのも・・・」 「まさか・・・ジョーったら・・・わざと？」 「ち、ちがうよ。最初はぐ、偶然・・・」 「最初、は？」 「・・・う・・・」 「うふふ・・・じゃあ、私がちゃんと食べさせてあげる」 「え？・・・」 「はい、あ〜んして」 「あ・・・あのね・・・フランソワーズ」 「なあに？」 「フォーク・・・じゃないほうがいいな」 「え？」 「こんなふうにすれば・・・・・・」 「あ・・・」 「・・・フォークなんか要らないだろ？」 「じゃあ、今度は私からね。はい、あ〜ん！」