「どうしたの、ジョー？・・・さ、早く行きましょ♪」 「う・・・うん・・・」 色とりどりの刺激的な花が咲き誇る珊瑚礁 夏の眩しい光は、女の子たちを大胆に変えてしまう。 でも君は、その瞳と同じ蒼い布地にしっかり守られてる。 正直言うと・・・ちょっと物足りない気もするけれど そのくらいでちょうどいい。 だって・・・僕の目には浮かぶんだ。 僕だけが知ってる、何も纏ってない君の姿が。 まさか、ほかの奴らにも見えたりしないだろうな。 ばかげた自分の妄想に、僕は思わず苦笑した。 君のことになると、とたんに心配性になってしまう僕 出来れば誰の目にも触れさせたくはないのに。 今すぐ君をどこかへ隠してしまいたいよ。 そんな僕の視線に気がついて 可愛く唇を尖らせながら頬をうっすらと染める君 「なあに、ジョー？どうしたの？」 一瞬うろたえる僕に、君はいたずらっぽく笑った。 「もうっ・・・また変なコト考えてるんでしょ。困ったヒト！ ぼんやりしてると溺れちゃうわよ」 いいや、もう手遅れだ。 自分でもどうしようもないくらい君に溺れてる。 だから、熱いキスですぐに助けて ―――僕の人魚姫。 |
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