木枯らしが吹く窓の外 枯葉がくるくる舞っている
あなたのぬくもりに包まれて 私は愛の詩（うた）を詠む
「フランソワーズ・・・」
ずっと黙って聞いていたあなたが小さく呟いた
「なあに？」
「愛してる・・・」
「ジョー？！」
「もう・・・どこにも・・・行かせないから」
突然のあなたの言葉に 胸がどきんと音を立てた
どうしたの？
そんなこと 今までちっとも言ってくれなかったのに
でも もう一度聞きたくて
あの優しい茶色の瞳をちゃんと見つめたくて
振り返ろうとした私の耳元に 柔らかな寝息が響いた
「・・・ジョー？」
まさか・・・ずっと眠ってたの？
今のは―――寝言だったの？
もうっ！どうしようもないヒトね！！あきれちゃう
「う・・・ん・・・柔らかくて・・・あったかいよ・・・」
ジョー？
「・・・ずっと・・・ずっとこうしてたい・・・」
もう、ジョーったら そんな幸せそうな顔をして
いったいどんな夢を見てるの？
何がそんなに嬉しいの？
恥ずかしがらずにちゃんと話してくれたなら
私が全部叶えてあげるのに
ね・・・お願い 勇気を出して あともう少しだけ・・・
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