君は、突然舞い降りてきた。どうしようもない僕のところへ。
その蒼い瞳で、地獄の底に這い蹲っていた僕を導き、
その柔らかな翼で僕をこの地上に引き上げてくれた天使。
けれど、荒みきった僕の姿に、君の瞳は悲しげに曇り
差し伸べてくれた純白の翼は、泥にまみれてしまった。
帰るんだ。ここは君の居るべき場所じゃない。
このまま僕と一緒にいたら、君はいつか翼を無くしてしまう。
そして天上には二度と帰れなくなってしまう。
でも君はただ優しく微笑んでこう言った。
私の居場所は此処よ。他のどこでもないの。
あなたのいるところ。
私は、ずっとあなたのそばにいる。 |
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